一つでも当てはまる方にぜひ読んで頂きたい内容です!
- LINEを活用して売上を上げたい
- ブロック率改善に苦戦している
- ブロックされたくない
ブロックされる
LINEを活用している方にとって一番避けたいことですよね。
ブロックされると、アカウントの友だちに対してメッセージを届けることができません。
つまり、せっかく集めた友だちが水の泡になってしまうということです。
LINE集客において友だちは見込み客であり、資産です。
ブロック率を下げることは、その資産を守り、売上を高めていくために重要な取り組みになります。
私は広告代理店で、コンサルタントとしてLINE公式アカウントを活用した企業の販売促進のサポートさせて頂いております。
担当するアカウントはどれも日本有数の巨大アカウントで友だち数が100万人を超えるものも多いです。
日夜LINEを使ってどのようにモノやサービスを広めていくかを研究しているいわば「LINEオタク」です。
そこで本日は、今日から使えるブロック率改善施策を3つご紹介します。
ただ施策をご紹介するのではなく、
- なぜブロック率を下げることが重要なのか?
- そもそもなぜブロックされるのか?
こういった少しディープな内容もお伝えいたします!
本日の内容を知っていただくことで、ブロックのメカニズムが理解でき、漠然としたブロック率上昇への恐怖から解放されることでしょう!
ブロック率がカギ!LINE活用の成功の秘訣とは?
私の経験上、集客におけるLINE活用での成功の秘訣は以下であると考えています。
- ターゲットリーチ数(≒友だち数)
- 反応率(メッセージのクリック率)
- 購入率(飲食店であれば予約率や来店率)
- 客単価
これら4つの指標を高めることが、LINE集客で成果を出すための秘訣となります。
また上記の関係性を表したものをLINE集客の成功方程式と呼んでいます。
そしてこれら4つの指標の一つである「友だち数(≒ターゲットリーチ数)」を高めていく上で非常に重要になるのがブロック率です。
ブロック率の計算方法
ブロック率とは「友だちに占めるブロックユーザーの比率」です。
計算方法はとてもシンプルで以下です。
ブロック率 = ブロック数 ÷ 友だち数 × 100
ブロック数と友だち数は、以下のように管理画面の「分析」→「友だち」より確認できます。
※飲食店クライアント様実績より
より理解を深めて頂くために、上記アカウントの実績をもとにブロック率算出の例をご紹介します。
ブロック数:286人
友だち数:3,416人
ブロック率:(286 ÷ 3,416) × 100 = 8.37%
ぜひこちらを参考にご自身のアカウントのブロック率を算出してみてください。
ターゲットリーチとは?
ターゲットリーチとは「実際にメッセージを届けることができるユーザー数」です。
混同しがちな友だち数との違いは以下です。
- 友だち数:アカウントを友だち登録しているユーザー数
- ターゲットリーチ:友だち数の中で、実際にメッセージ送信できるユーザー数
つまりLINE集客において意識すべきは、実際にアプローチ可能なユーザー数である「ターゲットリーチ」といえます。
友だち数が多くても、ターゲットリーチが少なくては意味がありません。
例えば以下2つのアカウントでどちらが運用効果が出やすいと思いますか?
<アカウントA>
- 友だち数:1000人
- ターゲットリーチ:100人
<アカウントB>
- 友だち数:500人
- ターゲットリーチ:300人
そうです、アカウントBですね!
一見すると、友だち数が多いアカウントAの方が良い成績となりそうですが、実際にメッセージを送信できる人数(=ターゲットリーチ)が100人となっています。
一方でアカウントBは友だち数こそ、アカウントAには劣っていますが、ターゲットリーチ数では3倍となっています。
つまりアカウントBの方がより多くのユーザーにアプローチ可能であり、メッセージによって得られる売上が高いと言えます。
こう言った点から、ターゲットリーチ数を増やすことはLINE集客において非常に重要であると言えます。
ターゲットリーチの算出方法
ではターゲットリーチを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
それにはターゲットリーチがどのように算出されるのかを理解する必要があります。
ターゲットリーチの算出方法は以下です。
友だち数 – ブロック数 – みなし属性が不明なユーザー数
みなし属性とは、ユーザーそれぞれの年齢・性別や趣向情報を指します。
これらが取得できないユーザーはターゲットリーチにカウントされません。
しかしこういったユーザーは少数であるため、無視しても構いません。
そのためターゲットリーチ数の算出は以下と考えることができます。
友だち数 – ブロック数
ブロック率を下げることが売上拡大に繋がる
前章でご紹介したターゲットリーチの計算式をもとに考えると、
ターゲットリーチ数を高めるには、ブロック数を下げる必要があります。
つまり、友だち数に占めるブロック数の比率(=ブロック率)を低くすることが、ターゲットリーチ増加のポイントであると言えます。
ブロック率を下げることでターゲットリーチ数が増え、結果的に売上増加に繋がります。
そういった意味でもブロック率を下げることは非常に重要な取り組みです。
なぜブロックされるのか?
そもそもなぜユーザーはなぜブロックするのでしょうか?
株式会社コンシェルジュがLINEを利用している20代〜60代の男女を対象に行った企業LINE公式アカウント利用実態調査によると、以下のような意見が寄せられました。
※PRTimes「【企業LINE公式アカウント調査】約6割の利用者が1社以上のLINE公式アカウントを「友だち追加」。サービス利用に必須で有益な情報が届くアカウントは高評価」より引用
上記調査結果によると、ブロックに至る主な理由は以下であると考えられます。
- 配信頻度が高く、鬱陶しい
- 興味のない情報が送られてくる
私の経験上では特に、後者の方がブロックに至る理由として強いと感じています。
実際に毎日配信を実施してもブロック率が向上しない事例もあるためです。
ユーザー目線では、有益な情報であれば毎日配信されることに嫌悪感を示さないと考えられます。
いずれにしろブロック率を下げる上では、
- 配信頻度
- 配信内容
が重要になります。
ブロック率はメッセージ配信時に上昇する
実際に業種・業界関わらずほとんどのアカウントでは、メッセージ配信時にブロック率が上昇します。
つまりメッセージ配信がブロックするか否かの判断基準になっていると考えられます。
※飲食店アカウントA社様の実績より引用
上記グラフは、ある飲食店様アカウントのブロック率の1ヶ月間の日別実績です。
特徴的なのはメッセージ配信を実施した赤点部分で、ブロック率がグッと上昇している点です。
こういった実績からもメッセージ配信がブロック率改善のポイントであることがわかりますね!
ブロック率の平均値
ブロック率を改善したいと思った際に、まず決める必要があるのが「目標値」です。
どこまでブロック率を改善するかのゴール地点を決め、現状との差分を埋めるための施策を検討することができるからです。
そこで一つの目安としたいのが「平均値」です。
LINE公式アカウントのブロック率平均値については、アカウント規模や業種・業界によって様々で一概には言えませんが、私のこれまでの経験では以下です。
- 友だち数(〜100万):30%〜40%
- 友だち数(100万以上):50%〜70%
友だち数が多くなればなるほど、ニーズが幅広くなるためメッセージ配信の相性が合わないユーザー数が増加しブロック率が向上します。
ただ多くのアカウントは友だち数100万以下であると考えていますので、ブロック率改善の目標値は「30~40%」で設定すると良いと思います。
ブロック率を下げる施策3選
さて前章までで、以下についてご説明いたしました。
- ブロック率改善の重要性
- ブロックのメカニズム
- ブロック率改善の目標値
いよいよここからは、実際の改善施策をご紹介いたします。
今回は“今日から使える”をテーマにして、以下3つご紹介します。
- 配信回数を減らす
- 配信内容を見直す
- 配信ターゲットを絞り込む
ここまでお読み頂いた方はご存じの通り、改善のキーワードは「メッセージ配信」です。
そしてご紹介する施策はすべて、いかに
メッセージ配信でブロック率を上昇させないか?
ここに焦点を当てた施策となっています。
ぜひこれらのうち一つでも実践いただき、その改善効果を実感してくさいね!
配信回数を減らす
前章でもご紹介しましたが、ユーザーがブロックする理由の第一位が「メッセージが頻繁に届く」ことでした。
そこでまず一つ目の改善策としては単純にメッセージ配信回数を減らすことです。
配信頻度の目安は「週1配信」「月4配信」です。
現時点でそれ以上を行なっている場合は、一度配信回数を減らしてみましょう。
その際の注意点は、「売上推移も確認する」ことです。
それは、メッセージ配信回数と売上には相関関係があるからです。
メッセージ配信は、ユーザーに広告を打つ行為そのものです。
そのためメッセージ配信をしないとうのは、広告を止める行為と同義です。
ブロック率は改善したが、売上が半分になってしまった…
それでは本末転倒です。
メッセージ配信を減らすことによる売上への影響値は常に確認しつつ、アカウントにとって最適な配信回数を見つけましょう!
配信内容を見直す
ユーザーがブロックする理由第2位は「不要な情報ばかり届く」ことでした。
つまり配信内容がユーザーの興味・関心からズレている状態です。
そのため2つ目の改善策は「配信内容の見直し」です。
ではどのような配信内容に見直すべきなのでしょうか?
それを考えるためのポイントは2つです。
- ユーザーがアカウントに登録した経緯を理解する
- どんな情報を欲しているのかを調査する
ユーザーは何かしらのきっかけがあって友だち登録をしています。
クーポンが欲しかった、キャンペーンに参加したかった、お得な情報を知りたかったなど多岐に渡ります。
そしてその目的が達成できる内容をユーザーは求めています。
そのため今の友だちがどのような経緯で友だち登録してくれているのかを考えましょう!
その上で、具体的に友だちがどんな情報を求めているのか?
これを調査しましょう!
この調査には「アンケート機能」がオススメです。
無料で友だちにアンケートを実施することができ、配信内容を考える上でとても助けになります。
アンケート機能についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてくださいね!
配信ターゲットを絞り込む
最後の施策は「配信ターゲットの絞り込み」です。
ここまでご紹介した2つの施策と比べると少し難易度が高いですが、「配信内容の見直し」と合わせて実施することで、ブロック率改善に加えて売上増加も見込めます。
前章で友だちの登録目的や興味・関心に応じた配信内容にすることが大切であるとご紹介しました。
実際にリサーチ機能を活用して調査を実施するとわかるのですが、ユーザーの登録目的や興味・関心は非常に多岐に渡ります。
そしてそれらを一度の配信で全て満たすことできません。
かと言ってニーズ毎に内容を分けて配信しては、配信回数が増えてしまいブロック率上昇に繋がってしまします。
それを解決するのが「絞り込み配信機能」です。
絞り込み配信とは、その名の通り友だちをある条件で絞り込み、その塊ごとに配信を出し分けることができる機能です。
年齢・性別はもちろん、居住地域や友だち追加経路別の配信も可能です。
例えば以下のような配信が可能です。
<10〜20代男性への配信>
【ガッツリ食べたいあなたへ】次回来店で使える大盛り無料券をプレゼント!
<20〜30代女性>
\罪悪感がなく食べられる✨/ 低カロリーで満腹感が得られるヘルシーメニューをご紹介!
上記のようにこの機能を活用することで、幅広いユーザーニーズに応えることができます。
そして結果的に配信頻度を落とすことなく、ユーザーの求める情報を配信できるため、ブロック率改善と売上増加を両立することが可能です。
LINE運用に慣れてきた方はぜひ絞り込み配信の活用に挑戦してみてはいかがでしょうか。
この機能についてもっと知りたい!そんな方は以下の記事も参考にしてくださいね!
ブロック率とは程よい距離感で付き合おう!
いかがでしたでしょうか?
今回は“今日から使える”をテーマにブロック率改善の施策を3つご紹介しました。
ブロック率はLINE運用の効果を高める上で非常に重要な指標です。
ブロック率との付き合い方は様々ですが、私はブロック率は平均値同等で良いと考えています。
それは「売上を高める上での一つの指標であり、改善すべき指標は他にもある」からです。
LINEの成功方程式にもあるように「反応率」「予約率」「客単価」も同じく売上を左右する重要な指標です。
ブロック率に固執しすぎるあまり、その他の指標がおろそかになっては本末転倒です。
ぜひ平均値で良いと割り切って、程よい距離感でブロック率と付き合っていただきたいです。
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そんな方はぜひ私の書籍もご覧ください!
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